戸室石(とむろいし)
◆ 採掘地・丁場
金沢市の郊外に連なる戸室山周辺
◆ 主な特徴
金沢市の郊外に連なる戸室山周辺で採掘されている青・赤色系の安山岩。硬質で耐火性、耐凍結性に強いのが特徴。石積み、間知石、庭石、墓石等で使用され、金沢城の城壁や兼六園の雁行橋などの実績を持っています。
◆ 戸室石の有名な使用例
金沢城の城壁、兼六園の雁行橋 など
戸室石の岩質データ
分類:安山岩
吸水率:―
硬度:―
兼六園ともども観光名所でもある加賀百万石・金沢城の天守閣を支え、城内各所に使われる「戸室石」。酸化色の赤から青灰色、その中間色と微妙に異なる。赤系が昔ながらになじみ深く、数多く使われているが、場所によっては耐久性の高い青系が好まれるなどの嗜好があるようだ。
戸室石は金沢市街の東南東8㎞ほどの戸室山(548m)に由来。その南方数㎞一帯で採れる安山岩で、耐火性や凍結に強い。石垣や間知石、庭石のほか、墓石材などとして広く使用されている。また、多孔質の石質を利用して、温泉や飲み水の浄化にも活用されるなど、その用途も広がっている。