能勢黒みかげ石(のせくろみかげいし)
◆ 採掘地・丁場
大阪府豊能郡豊能町
◆ 主な特徴
玉石の状態で採掘される石としても希少価値が高く、全国に販路を広げています。粘り強く、研磨による艶出しの美しい石で、記念碑やモニュメントなどで使用されています。
◆ 能勢黒みかげ石の有名な使用例
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能勢黒みかげ石の岩質データ
分類:斑レイ岩
吸水率:―
硬度:―
大阪府豊能郡豊能町。
府北部の山間部に位置するこの町は、大阪の北海道と呼ばれるほど、寒さの厳しい土地である。この地で採れる能勢黒みかげ石は、ねばりがあって割れにくく、研磨によるツヤ出し効果が高いといった特徴を持つ。そのため記念碑やモニュメント制作に最適の石として、関西地方を中心に全国各地で利用されている。
能勢黒みかげ石は、玉石の状態で土の中に埋まっている。長い年月をかけて、節理(岩石の割れ目)に沿って風化がすすみ(玉ねぎ状風化)、真中の方が残って玉石となったそうだ。採石方法としては、まずブルドーザーで真砂土(まさつち・風化花崗岩)を取り除き、パワーショベルなどで掘り出す。自然が創り出したものゆえ、一つとして同じ形のものはない。
採掘元の株式会社下坊石材には現在も豊富に原石がストックされている。3t〜35tの自然石をはじめ、おばけ灯篭、沓脱石、門柱なども展示しており、あらゆる注文に対応できるようにしている。特に自然石に関しては、顧客からの急な納品依頼などにも即応できる体制が整っている。
■株式会社下坊石材
大阪府豊能郡豊能町切畑1396
TEL 072-739-0114