蛭川みかげ石(ひるかわみかげいし)

◆ 採掘地・丁場

岐阜県中津川市蛭川地区

白 系

サビ系

白系+サビ系

 

◆ 主な特徴

独自の石肌が特徴の「蛭川みかげ石」は墓石や灯籠、鳥居、建築材、石積みや壁材・塀材・門柱など、幅広い用途で利用されている。サビ色を持つ石種としても広く認知されているほか、その独特の彫り味から、彫刻向けの素材としても活用されている。

◆ 蛭川みかげ石の有名な使用例

蛭川みかげ石の岩質データ

分類:花崗岩

見掛け比重:2.65(t/m3)

吸水率:0.27(%)

圧縮強度:57.72~93.2(N/mm2)

 

 

産地のある蛭川地区(岐阜県中津川市)の石材業者を中心に組織している岐阜県花崗岩販売協同組合の前に「石山開発50周年記念碑(昭和60年に建立)」が建てられていて、蛭川みかげ石産業の由来がわかる(後述参照)。
当初は広島や四国の石材業者や茨城の職人がこの東濃の地に移り住み、石山を開発。現在は、その後継者たちが石材業を受け継ぎ、産地を守り・支え続けている。

【蛭川みかげ石の由来】
「昭和9年、京都市の石材商・吉村小右衛門氏が石材業の開発と労力の分配が将来蛭川産業として有望であることを力説した。村は石材採掘は企業として将来性があると判断して、翌10年2月、村有林内に存在する石材資源の売買契約をなされたのが蛭川みかげの創始である。当時は手掘り作業の小規模なものを、大型機械に切替え、更に加工技術の進歩に伴い、採掘より完成まで一貫した工程を経て、貴重な原石に一段の付加価値を高めるとともに経営の安定を計り、今日の如く特産蛭川みかげの隆盛を見るに至った」。

◆岐阜県花崗岩販売協同組合
岐阜県中津川市蛭川田原5286-5
TEL:0573-45-2615
http://www.hirukawa-ishi.com/

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