議院石(ぎいんせき)
◆ 採掘地・丁場
広島県安芸郡倉橋島東端地区
◆ 主な特徴
淡紅色で敷石や建築材などとして使用されています。国会議事堂に豊富に使用されていることも有名です。
◆ 議院石の有名な使用例
国会議事堂、大和建造ドック(基礎石)など
議院石の岩質データ
分類:花崗岩
見掛け比重:2.60(t/m3)
吸水率:0.23%
圧縮強度:129.8(N/mm2)
議院石は国会議事堂の外壁、戦艦大和を生み出した大和建造ドックの基礎石など、この国の歴史の行方を左右する、その時代折々の要となる建物に使われた実績を持つ。その淡いピンクと緑がかった茶系の長石とのコントラストは、色目がクッキリしていながらも落ち着いた独特の存在感を漂わせる。
広島県呉市の対岸、ほんの数百メートルという海峡を繋ぐ音戸大橋を渡ると、議院石のふる里・倉橋島がある。国会議事堂という建築物に象徴されるように、長年にわたって建築素材として使われてきたが、近年では墓石材としても利用されるようになっている。